サウンドデザインファクトリーin 浜松に茶人として出展させていただきました。

こんにちは、茶人の神崎です。

浜松サウンドデザインファクトリーに、PEGさんと出展してきました。

 


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浜松サウンドデザインファクトリーとは

 

https://www.hcf.or.jp/sdf2019/about/:titleサウンドデザインファクトリーとは

 

公式URLから引用すると

世界的な楽器メーカーの本社に加え、中小様々な楽器製造関連会社が数多く集積する浜松市は「ものづくりのまち」「音楽のまち」として発展してきました。 そのような中、地域固有の文化や資源を生かした創造的な活動を活性化し、人々の暮らしの質や豊かさを高めていくような新しい価値を生み出すため、 音の可能性に着目した「サウンドデザイン」の取組を進めています。 一昨年に開催した「サウンドデザインフェスティバル in 浜松2017」では本市の音に関するポテンシャルを広く示すことが出来ました。 「サウンドデザインファクトリー in 浜松2019」では、市民の文化芸術活動の拠点である鴨江アートセンターを「音が生まれるファクトリー(工場)」と設定し、 “音をカタチに”をキーワードに、サウンドデザインに関する体験型プロダクトの展示、 ワークショップやパフォーマンス、トークセッションやミートアップを行い、音の可能性をアウトプットする場を創出します。

 

ということだそうです。

 

浜松は有名な機械メーカーさんが多く、最先端の技術を用いて、社会的に有意味なものから、バカバカしくておもしろいオモチャまで幅広くつくっています。

 

そんななか、PEGさんは「思想」としての音楽に対して気づきを得る展示とワークショップをするということで、コラボさせていただきました。

 

 

茶道でも「無音の音楽」があり、心を静めて身動きの音をおさえることで、他者の呼吸音、鳥のさえずり、釜の湯の沸く音、着物の床ずれの音に気づきます。

 

 

ふだんは気にかけることのない、お菓子の袋を開ける音や、咀嚼音を三角コーンをつかつて集音することで知覚します。

 

 

うまい棒の音も「サクサク」と言ってしまいがちですが、噛み方、口の大きさ、唾液の量、さまざまな要因で、シャクシャクしたりサカサカしたり、シュクシュクしたりします。

 

 

1つの仕切られた空間で、「音」にきづく体験を提示しました。

 

ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

夜でも簡単、オーブンで揚げパスタを作る方法

突然、飲酒したい気持ちが沸き上がってくることありますよね。

最近だと料理動画を撮ってTwitterにupする人とか、YouTubeにupする人とか、料理とセットでビールを飲んだりしていて、見ていると飲みたくなったりします。

「自分を大蛇丸だと信じて疑わない一般男性さん」とか、「爆速レシピのリュウジさん」とか。


わたしはビールがあまり飲めないので、梅酒とか、ほろ酔いを飲みます。

ストロングゼロなどもちょっとアルコール強いなーという感じ。


というわけで、ほろ酔いのもも味を飲みます。

すこしおつまみがほしいなーと思ったので「揚げパスタ」を作ってみました。




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耐熱でオーブン用の陶器皿です。

以前、鉄のオーブン皿も買ったのですが放置してしまったことがあって、錆び錆びになりました。

陶器は錆びないので便利です。



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パスタ適量



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オリーブオイル適当。



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塩コショウをして



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180度のオーブンで7分くらい。




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たまにおはしでひっくり返したりして、まんべんなく焼けるようにして



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完成です。

カラオケで出てくるやつ。

手順も少なくてとても簡単なので、口寂しくてなにか食べたいけど、パスタくらいしか無かったとき、便利です。

ペペロンチーノとかつくってしまうと、もうそれは食事なので。


このセラミックオーブン皿がけっこう便利で、手間をかけたくないときとか、鳥もも肉に塩コショウをしてハーブをのせて15分くらい焼くだけでもおいしいし、ズッキーニとかもいいです。

フライパンだと、火を見てないといけないストレスもあったりして、なんとなく億劫になる日があるので、オーブンだけで完結する一品は気が楽ですね。


オーブンは、象印のものを買いました。
レビューが多いやつで選びました。
1年くらい前に買ったんですが、けっこう丈夫でガンガン使ってもいいかんじです。

キッチンの足元暖房におすすめ、テクノスのファンヒーターく

 

12月になり、寒さが身にしみるようにようになってきました。

 

わたしが住んでいる家はエアコンはあるのに壊れているので困っていて、直すためのまとまった費用を捻出するということがむずかしいため、安めのヒーターなどを検討していました。

 

そこで去年の冬に買ったのがテクノスのファンヒーター。

 


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もう体全身を温めることははなから諦めていて、机で作業する時とか、キッチンで料理をする時とかの足元だけ温めればいいかと思いました。

 

頭寒足熱。

 

心臓から遠い足の先を温めることが風邪の予防に大事だなと。

 

先に結論から言います。

 

買ってよかった。

 

「寒い!」と思ったときにスイッチ押せば5秒で暖かい風が出てきます。めちゃ助かる。

 

軽いので、これ一個でどこでも動かせます。作業部屋の足元、台所の足元、浴室の脱衣場。

 

タツも検討していたのですが、コタツって快適すぎて動きたくなくなりますよね。

 

タツは人をダメにしてしまうほど暖かいので、今回は諦めました。

 

すぐ暖かくなって、一個で色んなシーンに対応できるというこの2点が購入の決め手でした。

 

小さいファンヒーターは他にも見たんですが、これがけっこう評価よかったほうなのでまあいいかなと。

 

私が住んでいる町は、静岡県の浜松の近くなのですが、雪がほとんど降らない地域です。

 

さすがに、降雪地域の冬をこのファンヒーターだけで乗りきるのは無謀だと思いますが、たとえば事務作業のデスクの足元を暖めたいとか、6畳くらいのワンルームでエアコンをつけて部屋を暖めたあとに維持したいとかなら十分だと思います。

 


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足で蹴っ飛ばしてしまったら、自動で消えるようになってるので安心でもあります。

 

1時間あたり約16円と、メインの暖房として使うには電気料金がかさみますが、補助的にスポットで使うならさほど気にならないでしょう。

 

使い勝手がいい足元用ファンヒーターおすすめです。

 

 

地域おこし協力隊。リノベシェアハウスプロジェクトの物件が決定した。

 

静岡県の西部、山あいにある地域に住んで1年がたちました。

 

「地域おこし協力隊」ということで、3年間の報奨金が確約されているものの、その後のキャリアや定住はなんの約束もありません。

 

そもそも地域活性化ってなんなの?

という疑問は、東京に住んでいた頃よりもずっとむずかしく思えるようになってきました。

 

地域に住んでいる人たちの7割以上は「正直、今のままでいい」と思っています。

 

口に出す人もいるし、出さない人もいます。

 

もともと、人は、

自分が本当にやりたい/やらなきゃと思ったことしかやらない

のです。

 

逆に言うと

今、やっていないことは、心の底からやりたいと思うことではない

という意味でもあります。

 

商店街にまた人が来て、お店が増えることが良いと言う人がいても、

 

見知らぬ他人が町を歩くのは何となくきもちわるいし、

子供たちも心配になる。

買い食いが増えればゴミ箱も設置しなければならないし

トイレだって整備しないと、そこらへんでやられるかもしれない

 

本当に活性化することがいいことなのでしようか?

 

そんな疑問を心のすみに置きながら、やることはやらねばなので、ひそかに温めてきたプロジェクトがありました。

 

短期から中期の移住者向けのシェアハウスをやりたい

 

理由はいくつかあるのですが

・移住希望者はいるものの、即決して入居できる物件がすくない

・移住後に既存コミュニティとのファーストコンタクトがとりづらい

・フットワークの軽い、多拠点生活やお試し移住を応援したい

などです。

 

わたし自身が、実家を出て暮らそうとしたときに、墨田区のシェアハウスにお世話になり、いろいろと助けてもらい、人生が救われました。

 

そして、地域で移住を決める場合もありますが、そこにいる人がおもしろい、好きだ、と思って移住する場合もあるでしょう。

 

シェアハウスにすむ住人は、経験上、また自分自身もふくめて、いろんな意味でおもしろい人が多い傾向にあります。

 

遊牧民族気質がもたらす、いろいろなモノゴトへの興味関心は、周りの人の刺激にもなります。

 

そういうことで、物件を探していたのですが、とても素晴らしい物件に出会うことができました。

 

7LDK という大きさ、駅から15分ほど(歩けるでしょ)の距離、全面リノベOK 。

 

先日、物件利用の交渉が済み、細かい部分は今後相談して決めていくとして、プロジェクトを進めることが決定しました。

 

家主さんの思い入れも深いおうちなので、悔いの無いように、写真を撮りました。

 

田んぼビューのおうち。
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増築を繰り返した、フランケンシュタインのような愛らしさのある風貌。
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裏には茶畑も。

ここにはハーブを植えよう。
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窓の高さがよく見ると違うのが、手術跡。時代によってちがうらしい。


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入口。緊張感のあるたたずまい。


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玄関。玄関ではなにが出迎えてくれたら嬉しいのだろうか。

 

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二階への階段。


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トイレ。扉の上の、横柱かわいい。


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トイレの、外鍵と内鍵。知恵ですね。


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たくさんの本。ここは田んぼ側。縁側にしたい。


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書庫!ハリーポッターを思い出すんですが。この本でうめつくされた部屋!家主さんの教養がうかがえます。


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キッチン。高度経済成長期以前、女性の空間であった水回りは北に位置されていた。キッチン、お風呂、洗濯機。

高度経済成長以降、女性の権利が向上してからは、買い物後のお母さんがすぐに冷蔵庫にしまえるように、入口付近に台所は設置されるようになったそうです。


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二階へ


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床の間と天井が印象的な茶室。


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通路。壁を埋め尽くす本棚。


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二階の応接室


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ここも、すこし小さめの茶室


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広めの、洋間。

ここはドミトリーにしようかと考え中。


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もともとベランダに出れるはずだった扉。めちゃかわいいです。


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以上です。

 

シェアハウスプロジェクト、一年以内でやっていきます。

 

お手伝いなど、随時募集しておりますので、よろしくおねがいします。

浜松市の備前焼き陶芸家、井口淳さんの作陶風景と人物紹介。

 

こんにちは、茶人の神崎です。

 


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今回は、わたしがいつもお世話になっている陶芸家の井口淳さんを紹介します。

上の写真のテーブルに並べられている皿も井口さんの作品です。


陶芸家 井口淳


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略歴

1977年 静岡県浜松市生まれ
2002年 愛知県立窯業高等技術専門校修了
備前焼作家 山内厚可先生のもとで修行
2005年 備前焼窯元 備州窯に陶工
岡山県重要無形文化財 山本雄一先生の師事 2011年 京都府立陶工高等技術専門校図案科修了
2013年 独立 静岡県浜松市にて作陶
2014年 フランス穴窯焼成プロジェクトに参加


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=賞歴=

1999年 静岡美術展 入選
2000年 静岡美術展 入選
2001年 全陶展    入選
2010年 一水会展  入選
2011年 萩大賞展・京展 入選
2012年 国民文化祭工芸展 奨励賞
2013年 静岡美術展  入選
2015年 静岡美術工芸家協会展 朝日新聞社


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2019年9月現在、41歳になります。


井口さんと神崎の関係

 

2018年、わたしが鳥羽グランドホテルで呈茶していた歳に知り合った掛川在住のかたが、茶どころである掛川、浜松、森町あたりを紹介したいとのことで、静岡県西部に訪れました。


井口さんは、浜北にアトリエをもち、その時は磐田にあるシルクロードミュージアムで個展をしていました。

シルクロードミュージアムは浜名梱包の会長自らコレクションした紀元前三千年頃から十五世紀頃までの土器やイスラム陶器、ガラス、また、コイン、ガンダーラ様式の仏像やレリーフなどを常時展示しています。

井口さんは備前で修行した期間が長かったため、備前焼をメインにカップや皿などの日常雑器から、抹茶碗や水指などの茶道具も作っています。


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もともと、陶器のなかでもわたしは備前焼は好きであり、井口さんもちょうど茶道についての理解を深めたいという考えがあったところから、親睦を深めることになりました。

 

その後、わたしは東京の墨田区から静岡県の森町に「地域おこし協力隊」として移住してくることになるのですが、面接をしたり、家を探したり、車を探したりする際に、アトリエに宿泊させていただくなどのお世話になりました。

 

この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。


井口さんの作陶風景

 

2019年7月。登り窯での窯焚きに密着した様子を紹介します。


浜北のアトリエ。

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多忙につき、いない日も多いそうですが、電話をいただければ調整もつけられるとのことです。
さいきんは、陶芸教室も精力的におこなおうと思っているそうです。


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掃除する井口さん


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ギャラリーの様子。
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さまざまな作品がところ狭しと。
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電動ろくろでの作陶。整形。


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今年の夏は涼しく、気温が上がらない日が続いたりしたので、粘土が乾きません。

井口さんは車の屋根の上に乗せて、車の表面に蓄えられた太陽の熱も利用して乾燥させていました。


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天竜川をのぼった、石神という地域。

初見ではまず、Googleマップによってちがうところへ連れていかれる秘密の薪窯

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山ごもり用の家。
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スギ、ヒノキなど、天竜地区の木材屋さんから買った端材。一回の窯焚きで、6日間、5000本も燃やすそう。
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窯。
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窯詰め。
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コロコロしてかわいい。
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大物や、弟子の作品も。
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レンガと、泥で隙間を埋めて
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焚き火から、燃やしはじめる。
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火の神様に成功の祈りを捧げ、窯焚きがスタート。
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青柿がすこしずつ大きくなり始めた季節でした。これから井口さんは家族や弟子やお手伝いの数人で、一週間ほど、窯焚きをつづけます。
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100度で窯の内部の水分を追い出してから、300度、400度、500度と徐々に温度をあげていきます。


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火を絶やすことなく、見守りながら。


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熱さに負けず。


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井口さんのお母様(陶芸家)も手伝いに。

 

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夏の夜中。1000度を越える窯焚き。そばにいるだけで尋常ではない汗が吹き出てくる。

 

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真っ赤に燃えて、焼き上がった陶器。


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取り出して


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籾殻のなかにいれる。


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すぐに籾殻をかぶせる。


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すると、籾殻が炭化し、表面に定着して黒く重厚感のある色味になります。


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こちらは炭。


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皿や湯飲みの上に落としてやります。


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温度変化で、窯変が起こります。


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灼熱地獄を耐えぬき


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6日間の長丁場、朝に窯焚きが終わりました。


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そしてすぐさま個展の準備がはじまります。


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掛川城。二の丸茶室


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庭への展示もあります。


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ぐい飲み。青色はマンガンで出しているそうです。


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お皿。


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神崎「備前焼きの粘土って、どういう特徴があるんですか?田んぼの土とか、鉄分が多いとか聞いたことがあるんですが」

 

井口さん
「田んぼの下のほうの焼き物に使える土だな。農閑期、稲をかり終わったあとに取る。
ボウリングをして、焼き物に使えるかどうかをたしかめるんだよ。
鉄分は多くはないが、6日間、薪の炎で焼くことで薪の炎のアルカリ分、ケイ酸分と結びついて、味わい深い色がでる。
電気窯で12時間くらいで焼くと、白っぽい色に焼き上がってしまう」

 

神崎「だから備前焼薪窯で焼くんですね」


神崎「ところで、備前焼きと言いつつ、いろんな色がありますね。どれも備前なんですか?」

 


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井口さん「磁器系の作品もつくってるよ。そもそも、なにをもって備前焼とするかという問題がある。備前の土とか、備前に窯を持っているとか、備前の技術とか。いまは、どこにいても、どんな粘土だって買えるし、トラックで運んでこれるし、好きなところに窯をつくればいい。わたしは浜松で生まれたということもあってここでやっているがね」

 

備前で修行した期間が長かったから、備前焼の技術がベースだが、わたしは色のこととか、形のこととか、毎回すこしずつチャレンジするようにしていて、今となっては備前ぽくないものも多くなって、なに焼きですか?と聞かれても厳密には井口焼きですかねえとしか答えられないところがあるよな」

 

 

神崎「なるほど、以前に森町の土も混ぜてると言ってましたね」

 

神崎「最近のおすすめというか、人気の作品はどういう系統ですか?」

 

井口さん「かたちで言うと、マグカップや皿かなあ。やっぱりお買い求め頂きやすい価格帯と、使いやすいからかな」

 


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井口さん「今回の掛川城二の丸茶室個展では、青系を新作として作ってみた。
備前のボディ、森町の土をブレンドして土の配合を変えて、白化粧をかけて、透明釉をかける三重構造にしたり、
鉄分の多いところと、白いところのツートンカラーにできたり
白い粉がダマになっているところがアクセントになるな」

 


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神崎「コバルトの青よりクールで、でもクールな中にも温かみがある。冬にも使いたくなるかんじですね」

 

おしらせ

井口さんの作品を実際につかって、楽しめる個展を、浜松のbar プルーヴェさんでおこないます。

 


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ポップアップカフェは9/28 11:00-19:00です。抹茶ラテやほうじ茶ラテも出します。

 

毎月やっていくことも考えていますので、よろしくおねがいします!

茶道を始めた理由

「なにがきっかけで茶道をはじめたんですか?」と、聞いてもらう機会が多い。

 

家柄が茶道の関係だったとか、なにか特別なきっかけがあったのかとか、期待されているのも感じるけれど、実際のところ人生というのはいつだってフィクションよりも物語のドラマ性に欠ける。

 

成蹊大学に入学する時に、肺気胸になって、入学式の数日前に入院することになりました。幸い、手術はしなくてすんだんですが、入学しても新入生歓迎期間は終わっているし、友達はいないし。家からも遠かったのでロッカーがある部活がいいなと思って掲示板を見たらテニスサークルと茶道部があって茶道を見に行きました」

 

茶道部には10人の2、3年生がいて、唯一の男だった川上先輩が、男一人でさみしいから入ってよ、と自販機のアイスのプレミアムバニラを奢ってくれたので入部しました。友達もいなかったのでちょうどよくて」

 

と言うと、笑ってくれたり、笑ってくれなかったりする。

 

茶道というひとつの形態を、高尚な文化として扱うことで格式を守っているのもよく分かるけれど、もっとやわらかい、ゆるやかな茶道への関わりかたが増えると良いと、わたしは思っている。

 

学ぶことを続けると正解があるように思い込んでしまうことがあり、作法が!言葉づかいが!着物が!という人たちもたくさんいる。

 

抹茶をただのおいしい飲み物として見る人が増えてほしい。スイーツの材料として見る人は増えてきたけれど。

 

文化は、裾野が広いほうが、高く積み上がる。参加人口が多いほうが、活発化して、競争力ができて、質が上がる。

 

茶道の話をするときに競争なんて言葉を使うと「茶道は平和を目指していたんですよね」と言う人もいるけれど、どうなんでしょうか。わたしは、武力の競争ではなく美学の競争をしていたんだと思っています。

 

話が逸れた。

 

なにかをはじめるきっかけは、大したことがなくていいんだと思う。

 

わたしが高校時代に好きだったアニメの曲でも「はじまりだけは軽いノリでしらないうちに熱くなって」と歌っていた。

 

ただ、

 

何年もひとつのコトを続けていると、その年月の間にはやめようどん底に落ち込むこともあれば今日のために続けてきたんだと喜びに涙する日もある。

 

めちゃめちゃに恥ずかしい失敗もしたし、偉い人に失礼もしたこともある。川上先輩が引退するときには茶道部を続ける理由なくなったじゃんとも思った。

 

それでも、自分が選んだ茶碗、お菓子、掛け軸、お花で、気持ちを込めて点てたお茶をおいしいと言ってくれる人がいるたびに、続けようと思えた。

 

そんな、等身大の話が茶道を始めたきっかけと続けている理由かもしれない。

 

思想的な部分で言うなら、茶道に感じている魅力は語り尽くせないほどたくさんある。

 

茶道として大成したと言われる時にさかのぼっても400年もの積み重ねがあり、茶を日本に持ち込んだ時から考えれば1300年にもなるだろうか。

 

気が遠くなるほどの年月の間に、気が遠くなる人の関わりのうちにアップデートされ、壊され、刷新してきた、にまつわる営み。

 

不老長寿への願い、死者の弔い、悟りへの渇望、死の受容、他者との関わり。

 

茶道は、ひとつの宗教のかたちとも言えるだろう。

 

お茶は、単にカテキンやカフェインと水分を摂取するだけの役割ではなく、生命の一瞬のはかなさを思い出すための装置だと思う。

 

人は今この瞬間でさえも死の可能性をふくみながら生活している。

 

古来身近だった死の感覚は、食料の生産量が莫大に増加した現代では理解しがたいものがあるかもしれないけれど

 

2019年7月、暴力的な事件によって34名の命を奪った京都アニメーションでのできごとのように、いつ何がきっかけで命の終わりを迎えるかはわからない。誰かの怨みは自分の預かり知らないところで発生することがある。

 

暴走トラックも、薬物の爆散も、テロも。

 

今生きていることは、まったく当たり前ではなく、幸運の上になりたっている。

 

心を静め、呼吸を整え、ジッと所作を見つめ、茶の香りを鼻孔に受け入れ、茶碗に口づけをして、一口一口抹茶を飲むことで、自己の存在を確認する。

 

頭の先から足の指の先まで自分の肉体で、そこからむこうの茶碗や、畳や、衣服は肉体の一部になりうるのだろうか。

 

空気は。

 

時間は。

 

どこからが自分でどこまでが自分なのか。

 

世界は自分で、自分は世界の一部で。

 

たった数口の抹茶を飲むだけの間に、人は茶室の中で壮大な物語に体を委ねられる。

 

人を殺めた人への怒りは、犯人に向かうべきなのだろうか。感情の連鎖はどこに向かい、増幅され、かたちに現れるのだろうか。

 

月並みでも、愛をもって、世界に向き合いたい。

 

 

 

仕事は価値提供だから、どれだけ苦労したかは関係がない。

 

「仕事を通じて成長したいです」と就活で胸を張って宣言している人たちがいた。2015年に就職活動をした時のことをたまに思い出す。

 

今、彼らに伝えたいことがあるとすれば、仕事他者貢献で、成長プロセスであり、自己満足だ。混同すると、自分を苦しめることになる。

 

人は行動から学ぶ生き物で、なにかをすれば、そのなにかの経験値が1入る。繰り返していくたびに、経験値は積み重なる。途中で掛け算になって、びっくりするくらい色々なことが分かって、できるようになるかもしれない。

 

経験値を貯めて、レベルアップすることは楽しい。新しい自分と出会うことができる。今まで関わりのなかった人と縁ができたりもする。

 

だから、成長したいと思ってしまう。成長して、もっとたくさんの人の役に立ちたいと思うのは素晴らしいことだ。

 

それがいつのまにか、努力をすれば成長できると思ってしまう。

 

努力がいつのまにか苦労にすりかわってしまう。

 

苦労してないなんてダメだとか言いはじめる。

 

努力は報われるなんて、無責任な後押しをする。

 

正しい方向に、正しい強度で努力すれば報われることもあるが、世の中は正しくできていない。

 

正しい人が成功するのではなく、成功した人が正しい。現実だけがいつも真実だ。

 

それでも、夢を見ていたいとも思う。

 

自分の命を注ぎ込めることをしたい。愛を目一杯費やしたい。それで報酬をもらって生きていきたい。

 

そう思って生きている。今はわたしはおいしいお抹茶を飲ませる人をやっている。

 

たこ焼屋さんとか、おにぎり屋さんとか、味噌汁屋さんとかもいいと思う。

 

おいしさは味だけではなく、感情や気持ちが関係する。好きな人と食べるご飯はいつもおいしい。

 

あなたが、好きなことを仕事にしたいと思ったとして、アドバイスをするなら、自分のなかであたりまえに接しているものを選ぶといい。


自然に目が向くもの、発見してしまうこと、時間を費やしてしまうこと、考えてしまうこと、触れてしまうもの、やってしまうこと。

 

他の人よりも圧倒的に時間をつぎ込んでいることがあるはず。

 

他の人よりも、深くまでもぐることができるなにかがあるはず。

 

他の人よりも、些細なちがいに敏感なことがあるはず。

 

これを見つけるためには、二つ方法がある。自己分析と他己分析。

 

自己分析をするなら、自分の年表を書く。何歳の時、なにしていたのか、何を考えていたのかの棚卸しをする。

 

文字にして客観的に見ると、自分他人として扱えるようになる。

 

他己分析は、「私って何が得意かな?なにが好きそうかな」と聞いてみる。

 

聞く人によって答えはバラバラかもしれないけれど、少なくとも聞かれた人からすると「私よりこの人が優れている能力や観点はなんだろう」と考えてくれる。

 

100人に聞けば、100人違うかもしれないし、30人くらいが同じことを言うかもしれない。参考にしましょう。 

 

好きなことでお金を稼ぐと罪悪感が生まれることもある。

 

報酬は我慢料だという価値観を持つ人が世の中には多く、自分も無意識でそう思っているから。

 

だから、絶対に自分に言い聞かせなければいけないことがある。

 

仕事価値提供だ。

 

どれだけ苦労したかは関係ない。

 

 

なにか参考になれば幸いです。

神崎でした。