抹茶であそぶ。水とお湯。点てると点てない。


今週は三重県の鳥羽で抹茶を点てる仕事をしています。

休憩の時に、合間を見てお茶で遊んでいます。(遊んでいるなんて言っていいのかって怒られそうです)

静岡県掛川の 茶菓きみくら さん。
「緑野」という抹茶です。

品種はたしか、パッケージに書いていないのですが、やぶきたと言っていました。

品種として抹茶に使われやすい「ごこう」や「あさひ」といった碾茶品種ではなく、メジャーな品種ですね。

とくに静岡では2007年時点で品種別茶園面積としては92.5%をやぶきたが占めているそう。

ふだんは、愛知の西尾や、福岡の星野村のお抹茶を使用しているのですが、

静岡のお抹茶はあまり飲んだことがないので、掛川に寄った時に、購入しました。



左=抹茶の粉末に、約80度のお湯をさして、茶筅で泡だてずに1分置いたもの

右=抹茶の粉末に、常温(約15度)のお湯をさして、茶筅で泡だてずに1分置いたもの

80度のほうから飲んでみると、
香りはさすがに抹茶なので、青海苔のような、少し磯の香りを含んだような香りがする。

味としては、薄い煎茶。おいしいとは言えない。お湯を吸水した粉もいっしょに飲むと、コクがある。うまみ、苦味、渋みの入り混じった、ボリュームのある味。


15度の水の方は
香りはほとんどしない。よく近づけばほのかに青海苔の香りを感じる。
味は、粉末が沈んでいないので、水と同時に粉末も食す。舌触りがザラザラしている。水に溶け出ているかは微妙。80度の方よりも苦味が少ない。


茶筅で泡だててみた。

左のほうは温度が下がって50度くらいになっている。
右のほうは常温。

80度→50度の抹茶を泡だてた時
あまみ、うまみ、渋み、苦味が適度に混ざり、調和したまろやかな味。
常温で点てたものよりも、重量感のある味。八女や西尾のものより、渋みをやや感じる。

常温の水で抹茶を泡だてた時。
軽やかなあまみ。まろやかながらさっぱりしていて、ゴクゴク飲みたくなる。

結論:抹茶は泡だてたほうがおいしい

じゃなくて、、

自分はおいしいとかおいしくないとかの結論にはあまり意味がないと思っています。

おいしいってなんだろう
全員がおいしいと言うものってなんだろう
と考えると、味覚やシチュエーション、脳科学、哲学の域に入ってくるからです。(長くなるので書きません)

単純に言うと

たとえば、渋みがある方がおいしいと言う人もいるし
甘いほうがおいしいと言う人もいるし
緑茶よりも発酵茶のほうがおいしいと言う人もいるし。

自分としては、
「このお茶はこういう淹れ方をすると、こういう味、香りになって、それはこういう人に飲んでもらうと喜んでもらえる」
というアクションにつながる情報収集をしたいと思っています。


その上で、あえて言うと

静岡県掛川の2017年のやぶきたで作った茶菓きみくらの『緑野』は
土地としては福岡八女よりも渋めで、愛知の西尾よりもパンチがあり
点てたほうがまろやかな味わいで飲むことができ、熱湯だと覆いの香りも楽しめて重厚感のある味、水だとあっさりした味になる。

という結論でしょうか。



毎度の余談

お茶会などで使うお茶は、自分の好みの味香りで、茶畑を見学し、茶師にお会いして話しを伺い「このお茶をもっとたくさんの人に飲んでもらいたい」と感じたお茶です。


なぜまだブログに書かないかと言うと、
愛が大きすぎて
文章におさまりがつきそうにないからです。
先日、デモでお茶会をしたら一つのお茶について30分は語っていました。

1500文字程度ではまとめられない。
つらい。
紹介したすぎる。
お茶会に来てください。

11月から始める予定です。
日時場所未定。

余談2

写真をちょっと綺麗に撮るようにしました。
インスタの加工を使っています。
便利です。
インスタがうるさくなりそうです。

https://www.instagram.com/p/Banu05Sn_bE/
静岡抹茶 緑野 茶菓きみくら 80度と15度 煎茶法と点茶法


友人は

インスタ映えを狙っていない写真も、日常感があってわるくないよ

と慰めてくれました。