地域おこし協力隊。リノベシェアハウスプロジェクトの物件が決定した。
静岡県の西部、山あいにある地域に住んで1年がたちました。
「地域おこし協力隊」ということで、3年間の報奨金が確約されているものの、その後のキャリアや定住はなんの約束もありません。
そもそも地域活性化ってなんなの?
という疑問は、東京に住んでいた頃よりもずっとむずかしく思えるようになってきました。
地域に住んでいる人たちの7割以上は「正直、今のままでいい」と思っています。
口に出す人もいるし、出さない人もいます。
もともと、人は、
自分が本当にやりたい/やらなきゃと思ったことしかやらない
のです。
逆に言うと
今、やっていないことは、心の底からやりたいと思うことではない
という意味でもあります。
商店街にまた人が来て、お店が増えることが良いと言う人がいても、
見知らぬ他人が町を歩くのは何となくきもちわるいし、
子供たちも心配になる。
買い食いが増えればゴミ箱も設置しなければならないし
トイレだって整備しないと、そこらへんでやられるかもしれない
本当に活性化することがいいことなのでしようか?
そんな疑問を心のすみに置きながら、やることはやらねばなので、ひそかに温めてきたプロジェクトがありました。
短期から中期の移住者向けのシェアハウスをやりたい
理由はいくつかあるのですが
・移住希望者はいるものの、即決して入居できる物件がすくない
・移住後に既存コミュニティとのファーストコンタクトがとりづらい
・フットワークの軽い、多拠点生活やお試し移住を応援したい
などです。
わたし自身が、実家を出て暮らそうとしたときに、墨田区のシェアハウスにお世話になり、いろいろと助けてもらい、人生が救われました。
そして、地域で移住を決める場合もありますが、そこにいる人がおもしろい、好きだ、と思って移住する場合もあるでしょう。
シェアハウスにすむ住人は、経験上、また自分自身もふくめて、いろんな意味でおもしろい人が多い傾向にあります。
遊牧民族気質がもたらす、いろいろなモノゴトへの興味関心は、周りの人の刺激にもなります。
そういうことで、物件を探していたのですが、とても素晴らしい物件に出会うことができました。
7LDK という大きさ、駅から15分ほど(歩けるでしょ)の距離、全面リノベOK 。
先日、物件利用の交渉が済み、細かい部分は今後相談して決めていくとして、プロジェクトを進めることが決定しました。
家主さんの思い入れも深いおうちなので、悔いの無いように、写真を撮りました。
田んぼビューのおうち。
増築を繰り返した、フランケンシュタインのような愛らしさのある風貌。
裏には茶畑も。
ここにはハーブを植えよう。
窓の高さがよく見ると違うのが、手術跡。時代によってちがうらしい。
入口。緊張感のあるたたずまい。
玄関。玄関ではなにが出迎えてくれたら嬉しいのだろうか。
二階への階段。
トイレ。扉の上の、横柱かわいい。
トイレの、外鍵と内鍵。知恵ですね。
たくさんの本。ここは田んぼ側。縁側にしたい。
書庫!ハリーポッターを思い出すんですが。この本でうめつくされた部屋!家主さんの教養がうかがえます。
キッチン。高度経済成長期以前、女性の空間であった水回りは北に位置されていた。キッチン、お風呂、洗濯機。
高度経済成長以降、女性の権利が向上してからは、買い物後のお母さんがすぐに冷蔵庫にしまえるように、入口付近に台所は設置されるようになったそうです。
二階へ
床の間と天井が印象的な茶室。
通路。壁を埋め尽くす本棚。
二階の応接室
ここも、すこし小さめの茶室
広めの、洋間。
ここはドミトリーにしようかと考え中。
もともとベランダに出れるはずだった扉。めちゃかわいいです。
以上です。
シェアハウスプロジェクト、一年以内でやっていきます。
お手伝いなど、随時募集しておりますので、よろしくおねがいします。