Everything is better than

日記ということにします。しばらくは。

腕立て伏せを3週間100回続けた

胸にうっすら厚みが出た。腕が一回り太くたくましくなった。たとえ他人から見たら小さな変化でも誇らしく、うれしい。初夏から梅雨の始まりにかけての三週間のほぼ毎日、腕立て伏せをした結果がはやくも兆候として表れている。季節の移ろいとともに自分の肉体もすこしずつ移ろっている。




週五日の通勤をして、朝から夜まで多忙な業務をこなすバリバリの会社員であるという世界線をあきらめ、和服を着て畳に座りおだやかに抹茶を提供したり、おばあちゃんやおじいちゃんの集まるところでお茶の作法を教えたりする4年間を過ごしてきた。



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ここ半年間、民家を借りてDIYでリノベーションをおこなうプロジェクトを進めていて、3月には合計20人ほどの仲間と連日、建物の壁や床、天井の解体をしていた。朝から10人分の食事をつくり、現場の指示出しをして、買い物、昼食と夕食づくり、進捗の確認、建築家との相談。怒涛の合宿期間が過ぎた後、39度の熱を出して寝込み、リンパと扁桃腺の異常な腫れで病院に行ったら即入院だった。



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桜も咲き始め、茶畑も美しい緑を伸ばし始めたころ、入院先の病室で「これがいわゆる過労で倒れるということか」とのんきに思った。扁桃腺に溜まった膿を出すためにメスでのどを切り開く簡単な手術は、なにしろ初めての経験だったので涙が出そうになるくらい恐ろしくて痛かった。ベッドの上で点滴を打ちながら「早く作業を進めたいのに」とばかり焦っていた。


『体力の正体は筋肉 樋口満著 集英社新書』を読んだところ、もうタイトルでネタバレなのでここでは省略するが、客観的に自己分析した結果中負荷程度の日常生活を365日送るには体力が足りていないのだという話なのだなと理解した。実際は4週間程度でダウンしたのだけれど。

そしてウエイトトレーニングやジムが流行っている近頃だが『プリズナートレーニング ポールウェイド著 CCCメディアハウス』では、ウエイトトレーニングの危険性について警鐘を鳴らしていて、とくに過負荷のトレーニングは関節トラブルをひきおこしがちらしい。したがって、筋肉と同時に関節もトレーニングに慣らしていくことが大事である。健康になりたいのに怪我をしては困る。


自分の場合、肉体改造的な筋トレではなく、リハビリ的な筋トレなので、低負荷がいいだろうと思っていたところ、壁を使った腕立て伏せでもいいし、膝をついた腕立て伏せでもいいと説明されていたので、筋トレに対するイメージがぐっと身近で現実的なものになった。


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5月18日からの3週間、ほぼ毎日、膝をついて15から25回ほどの腕立て伏せを一日のうちに合計100回になるようにやっている。「負荷の強弱は関係なく、一般の人たちも適切に行えば必ず結果につながるのがトレーニングです。あえてトレーニングと言わなくても、できるだけこまめにきびきびと、わずか10分でもいいですから、1日のうちで体を動かす時間をこれまでよりも長くするだけでも効果があります」とあった『体力の正体は筋肉』での言葉を信じて。これからも続けたい。