Everything is better than

日記ということにします。しばらくは。

地域交流カフェの役割

ムッとした熱気がアスファルトの上に溜まっている、そんな暑さの季節になってきた。

3か月ぶりに地域交流カフェを再開した。おばあちゃんたちは絵を描きながら「今年ももうアジサイが綺麗だから極楽寺に散歩に行きたいねえ」とか「トウモロコシ今年ももう食べた?一緒に買いに行く?」と話していた。注文を受けたアイス抹茶ラテを作りながら、幸せな気持ちになった。

おばあちゃん、とは言ってもまだまだ元気で、エネルギッシュで笑顔がチャーミングなおばあちゃんたち。シバさんという背筋の伸びたスマートなおばあちゃんがリーダーで、8人くらいのグループをまとめている。

シバさんはわたしに「さそってくれてありがとね」「私たちの新しい居場所にしてくれてありがとね」としきりにお礼を言ってくれた。コロナウイルスの影響もあり、いままで5年間じぶんたちの力で運営してきた食堂が3月で続けられなくなり、居場所を失ってしまったのだそうだ。


「なにかまたみんなの喜ぶことをやりたい」「力を貸してくれないか」「相談に乗ってくれないか」と少し落ち込みながら話してくれるシバさんは、食堂でカレーを大盛にしてくれた時と比べてすこし小柄に見えたけど、素敵だなと思った。

「年齢なんか関係ない」と言葉ではいうものの、実際に主体的に動けるのはとてもえらい。喜んでくれる人たちのために活動したいと動き続けられるのは本当にえらい。自分がこの年になっていたとしたら同じことができるだろうか。

「腰が痛い」「文字がぼやけるようになってきた」というようなあるある話で盛り上がる高齢者の人が多いけれど、老いていく中でどうしても体も心も弱っていく中で、それでも前向きに明るく、他者貢献のために動こうとする姿は輝いて見える。

若者の新しい発想で地域活性化をしよう!という声は見かけるけれど、やはり年齢なんか関係ないのだと思う。日々を楽しい時間にしようという姿勢は、若いも老いも関係ないのだと思う。


まだまだ頑張りたいおばあちゃんたちがいる。そのおばあちゃんたちの背中を押してあげることができるかもしれない。あるいはカフェに足を運んできてくれた時点でもう素晴らしい連鎖が起きているのかもしれない。

お茶は人をつなぐと改めて思った。会う口実になる。顔を合わせて、お茶を飲みながら話せば、なにかオモシロイことだってしたくなってくる。地域交流カフェをやる良さというのをあらためて感じた日だった。

とりあえずはカフェの日数をふやしてみることになるかもしれない。




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