Everything is better than

日記ということにします。しばらくは。

自分らしく生きるとはなんなのかという問いに対して


「自分らしく生きる」ってなんなの?と聞かれたとき、あなたなら何と答えるでしょうか。

 


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「自分らしさ」は人それぞれある中で、自分だけの自分らしさはどのように発見したらいいのでしょうか。あるいは、「そんなもの幻想だよ」と笑うでしょうか。


アイデンティティという言葉も一般的ですが、「あなたは誰ですか 」と尋ねられた時、所属する会社の名前や、在籍した大学や高校の名前、与えられた役割を紹介する人が多いということが、最近はよく指摘されるようになりました。


『LIFE SHIFT』でも、伝統的な勤労社会においては与えられた役割をアイデンティティにすることが当たり前だったと指摘しています。 

 

100年の寿命がある世界で、あるいは100年の寿命はないとしても、これからの変化の動きが激しい社会で「固定的な役割や肩書」を得られる人は少なくなっていくのではないでしょうか。


とすると、アイデンティティはどのように保てばいいのかという不安が生まれます。


でも、そもそもアイデンティティがないとどうなるのか。


私が思うには「優先順位が分からなくなる」のだと思います。


会社の名刺があれば、会社の人間としてふるまい、会社の人間としての優先順位でものごとを選ぶことができました。

学歴なら、学歴にそぐわない行動をしないということもあると思います。


変化の激しい社会は、サッカーに例えると、ボールがいくつもあってそれぞれがそれぞれにパスを回している状況のような気がします。


そんな時、「ゴールはここにあるから、ここまでドリブルする」「この人にパスをする」「ゴールが近いからシュートする」など、状況と、人間関係と、自分の役割の位置関係が大事になってきますが、これからは「ゴール」も「パス相手」も「自分の役割」も自分で作っていかないと、いけないよ。ということなのではないでしょうか。


自分のアイデンティティを確立するために必要なこととして、『LIFE SHIFT』では自分をよく知ることだと述べています。自分をよく知るためには、他者の意見を聞き、内省することだそうです。


また、人は長い人生のうち、一つの役割だけではなく、複数の役割を経験することになるそうです。そんな時必要なのは「変身」することだと述べられています。


心理学者のロバート・キーガンによれば、人が大きく変わるのは、一歩下がって内省し、その結果について判断をくだすときだ。行動の仕方やものの感じ方だけでなく、ものの知り方を変えるとき――そう、なにを知っているかだけでなく、どのように知っているかを変えるときーー変身は起きる。

(『LIFE SHIFT』本文より引用)


自己認識と世界の見方を変更することで、自分への理解が広く、深いものになっていくとのことです。

 


自分への理解が広く、深いものとなったときに、見えてくる、思考様式(マインドセット)や、一貫性、大事にする物語や要素、行動の選択の基準が、つまり「自分らしさ」なのだと思います。


「自分らしさってなんだろう」と思ったときは、今までの過去の経験を振り返ってみるといいのかなと思います。


私もよく

自分にはどういう能力があるのか、あるいはないのか。自分の能力は他者と比べてどのような位置づけになるのか。

自分が好む状況はどんな状況なのか

自分が一番力を発揮できるポジションは、発揮できないポジションは

自分が一番イキイキするシチュエーションは、自分らしくいられないシチュエーションは

自分が苦手とする人の特徴は

自分が元気になれる活動は、元気がなくなる活動はなにか


について内省する時間をとるようにしています。


「自分らしさ」について悩んでいる人は、この記事からなにか少しでも参考になってもらえたら幸いです。