Everything is better than

日記ということにします。しばらくは。

ビジネスマンに提案したい6つのお茶のメモ

これは今後やっていくひとつのプロジェクトのための思考のメモのようなものです。


古来、中国とインドの境目で発見され、1200年前に唐に渡った僧侶たちによって持ち込まれたお茶は、さまざまな作用を及ぼす薬として飲まれていました。

平安時代、僧侶が修行の際に目を覚ますためのカフェインアイテムとしてのお茶
鎌倉時代、武士の二日酔い覚ましとして利用されたお茶
室町時代足利時代、贅沢や権力を象徴する飲み物になっていくお茶
戦国時代、禅的精神、日本的な感覚と結びついて完成に向かっていく侘び茶
安土桃山時代、政治の道具として利用される茶の湯
精神性の鍛錬、美術品鑑賞、社交の道具、ステータスの誇示、礼儀作法、マナー

歴史の洗礼を受けながらも日本人のそばに必ずあったお茶。
現代、お茶が請け負う役割とはなんなのだろう。
誰に、どんなかたちで求められるのだろう。

経済戦争社会と呼ばれる、ストレスフルで気の抜けない生活。人とつながることが至上命題の社会。

そんな社会で生存するみなさんにどんなお茶が提案できるのか、考えています。

1.マインドフルネスを促すお茶、2.アイスブレイクを促すお茶、3.発想を促すお茶、4.作業パートナーのお茶、5.おもてなしのお茶、6.人生を問い直すお茶

1、落ち着いたリラックス状態がつくれない。
焦ったり、悩んでいる時、思考はからまった毛糸玉のような状態になっています。やさしくほぐすためにも、目を閉じて、呼吸に目を向け、五感を研ぎ澄ませて、思考から解放されることが重要だと考えています。

2、人とつながりたいけど打ち解けるきっかけに困る。
人と打ち解けるには会話が弾むことが必要ですが、打ち解けるための会話のきっかけや、お互いの共通点をさがすのは、意外と難しいものです。「お茶を待つ」「お茶を眺める」「お茶を香る」「お茶を飲む」「気づきをシェアする」そのプロセスを共有体験としてお互いの緊張もほどけ、会話を促すことができます。

3、いいアイディアが出てこない
いいアイディアは、良質なインプットも重要ですが、熟成されてどろどろになったアイディアをすくいあげるには外部からの刺激も重要です。ニュートンが木から落ちるリンゴを見て重力を発見したように、アルキメデスが湯船で水位が動くのを見て体積に気づいたように。
茶を香り、茶を見て、茶を味わうことで気づきを得る体験を提供します。

4、作業中に眠くなる、集中力が続かない
はるかむかし、悟りを目指して僧侶たちが修行に励んでいた時代。かれらは茶の葉っぱを噛みながら座禅をしていたと言われています。茶の含有成分である覚醒作用を持つカフェインと、リラックス作用のあるテアニンが、脳の適度な働きをサポートします。

5、大事な打合せ相手をもてなしたい
もてなしには、驚きと安心そしてやさしさが必要です。飲み慣れたお茶という安心感、そしてお茶を再発見するという驚きを提供します。大切な仲間が茶でほっとやすらぐ時間をつくることは上級の配慮です。

6、人生を問い直すお茶
禅と結びついた茶。禅はわたしたちに語りかけます。今とはなにか。ここはどこか。あなたはなにものか。生きるとはどういうことか。大前提を問い直すきっかけをうながし、きづきのきっかけに。


どんなお茶になるかはまだ未定なのですが、おもしろくなっていったらいいな、と思っています。