Everything is better than

日記ということにします。しばらくは。

ジョギングを継続する。月80㎞を目標に。

英国ハートフォードシャー大学の心理学者リチャード・ワイズマンは「アズイフの法則」を提唱している。

アズイフ(as if ~のように)、これは米国の心理学者(1842年生)ウィリアム・ジェームズの「行動が感情を生み出す」という仮説に基づいていて「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せだと感じる」というものだ。これは1960年代の後半にロチェスター大学で臨床心理を学んでいたジェームズ・レアードがウィリアム・ジェームズの著書『心理学の諸原理』を読み、実験をした。

被験者に笑顔やしかめ面、怒り顔、悲しみ顔をさせて、それが怒り、不安、喜び、後悔などの感情をどの程度感じたかを記入させた結果、笑顔をつくらされた時は幸せを感じ、眉をしかめさせられたときは不愉快に感じる割合がきわめて高かったのだ。

リチャード・ワイズマンはイギリスで数千人を集めて幸福に関する実験を行った。世の心理学者が考案した様々な幸福感を高める方法のうち、どれがもっとも有効かという実験である。いくつかのグループに分け、それぞれに幸福感を高めるための方法を試してもらった。感謝の気持ちを持つようにする、幸せな気持ちをよみがえらせる、など。そして毎日数秒ずつ笑顔をつくるグループも。一番効果が上がったのは顔の表情を明るく変えたグループだった。

アズイフの法則は「幸福感」だけでなく、生活習慣にも応用できる。

人は自分を「習慣の動物」だと思っている。そして、肥満や食べ過ぎなどの望ましくない行動は自分が習慣の動物であるかのように行動した結果生まれる。それならば柔軟に行動をするように指示され、それに従って生活すれば考え方や行動のパターンから抜け出し、自分の人生を自分で切り拓けるようになるのだ。

「やる気のある人間になったかのように行動する」ことでやる気のある人間になれる。これがアズイフの法則の効果である。

「やる気のある人間になったかのような行動」は筋肉を緊張させる、背筋を伸ばし座る、などでいい。
これは、やる気のある人は筋肉を緊張させる人が多いからで、背筋を伸ばして座っている人が問題解決に取り組める時間はそうでない人よりも2倍近く長かったからだ。

アズイフの法則を、ジョギングの習慣形成に役立てるなら、ジョギングを続けている人の行動を先んじて行うのがよいだろう。

具体的には、ランニングシューズを買う、ランニングウェアを買う、ストレッチをするなどでもいいかもしれない。

走る段階においては、「走ろうかな、今日は辞めようかな」と考えたり「走ると健康にもいいし、脳の機能も高まるんだ」と説得しようとせずに、とにかくシューズを履いて、家を出ることだろう。

僕は今月は80㎞走ろうと思っている。

この80㎞という具体的な目標もコロンビア大学でモチベーション理論を教えるハイディ・グラント・ハルバーソンが『やり抜く人の9つの習慣』で第一に教えていることである。

やせたいと思うなら目標を「痩せる」ではなく「5㎏やせる」にすべきだと。そして、具体的な目標を決めたらいつまでに何をするのかが決まる。

具体的な目標は、やり抜く力を与えてくれるのだ。

今月は13日時点で18㎞しか走っていない。残り62㎞だ。1回に5㎞から7㎞は走れるようになったので、5㎞で割ると残り13回、7㎞なら9回だ。

この目標は、先月に14回走って計67㎞を走りきることができたので、すこし距離を伸ばした目標を立ててみた。





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目標の立てかたは難しくて、難易度が高すぎても到達できずにやる気が出ないし、逆に簡単すぎてもやる気が出ないものだ。

たとえばブログの本数も、体重を増やす減らすも、1か月程度計測してみてそれを基準に「もうすこしやれるかな」というつくり方は大事だ。

カーネギーメロン大学大学院で博士号を取得した脳機能科学者の苫米地英人はゴールの達成方法として「高いゴールを設定しろ」と述べている。高いゴールを設定することにより、人間はエネルギーと創造性を生み出し、高いゴールと現状の間にギャップが生まれ、秩序を再構築するために意欲が放出される。と。

しかし抽象度が高すぎるとリアリティができにくいため、抽象度の低いゴールを設定し「もう達成できそうだ」と思ったら新しいゴールを設定したほうがいいとも言っている。

ジョギング(体力づくり)は自分にとってゴールの一部なので月150㎞を軽く走れる体力をつけて、また高いゴールへの行動をしていきたい。