最近、馬油を使っている
肌の保湿をすれば「もともとの肌の保湿機能が失われやすくなる」とか、肌には成分は浸透しないから化粧水や乳液は本当は無駄だとか、年をとったときに肌の自力での調整機能が失われるとか、そんなのを読んだこともあって、高校生のころから化粧水、乳液、ニベアはほぼ毎日やっていたのだけれど、ここ半年くらいなにもケアをしないでみた。
結果的には、肌のうるおいは明らかに減少し、カサカサで、弾力もなくなっていた。
1年前の自分の写真と見比べても年をとったな、と思うレベルだった。
これはかなりショックだったので、肌のケアをやり直すことにした。
なにを使ったらいいのだろうか。とりあえず馬油が好きなので馬油を使い始めて2か月が経過した。肌の調子はいい。
しかし、気になることがある。
船瀬俊介氏の書籍で「お手入れはお手荒らしだった」と衝撃のキャッチフレーズとともに「基礎化粧品はむしろ皮膚の炎症や黒ずみを招く」と肌荒れが起こるメカニズムとして教授の言葉を引用して説明している。
『肌は表皮と真皮と皮下組織の三層に分かれます。されに表皮の最上層は角質層となっており、保護層が形成されています。これが「皮脂膜」です。「皮脂膜」は皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された水分とが乳化して角質最上層を覆っています。「皮脂膜」の働きは二つあります。一つは、外部からの異物の侵入を防ぐ。皮膚に水をたらすとはじいて水滴になりますね。これは、皮脂膜が水を弾いて、侵入を防いでいるからです。もう一つは、表皮からの水分の蒸発を防ぐためです。だから、皮膚はしっとりと、みずみずしさを保てるのです。皮脂膜が破壊されると、水分がどんどん蒸発して、つっぱり、かさつきます。これが肌荒れです。』
と。
そして、
『化粧品の正体は、油と水を練り合わせたものです。塩に㎜が多くなるとクリームは乳液になり、さらに多くなると化粧水になります。この油と水を混ぜ合わせるとき、必ず合成界面活性剤が必要になります。これは、合成洗剤の仲間です。つまり、油を溶かす作用がある。クリーム、乳液、化粧水を顔に塗ると、この合成界面活性剤が皮膚の保護層「皮脂膜」を溶かし、破壊してしまうのです。これが肌荒れになる第一段階です』
とある。
合成界面活性剤が入っていない基礎化粧品なら「皮脂膜」を溶かさないですむので、肌荒れのもとにはならないということですね。
うーん、じゃあ馬油はどうなんだろう。馬油には界面活性剤は含まれていない。
しかし本には続けて「外から毎日アブラを供給していると、だんだん皮脂腺からのアブラの分泌が衰えていく」と書かれている。
じゃあ、馬油もだめなのか?
とりあえず、今のところは馬油のおかげで調子がいいので、このまま続けてみようと思っています。