Everything is better than

日記ということにします。しばらくは。

亀と過ごす日々がはじまった

1年半ほど前から、「田舎」というほどには田舎ではないが「都市」に比べれば未開発と言える、森や山が豊かにあり、シロサギやタカ、シカやイノシシがすぐそばに生息する地域に住んでいる。私は「リアルポケモンGOじゃん!!」と大はしゃぎなのだが、その面白さはあまり伝わらないみたいで「そんな田舎でなにして過ごしてるの」などと失礼なことを聞かれることがある。失礼だぞ!

 


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最近始めたことはたくさんある。ミニトマト、ピーマン、レタスの苗をホームセンターで購入して植木鉢で育て始めたし、レモンバーム、アップルミントも知人にもらって育てている。小学生の時のアサガオでさえ水やりをした記憶も定かではない。それだけ生き物を自分の手で大きくするという経験に乏しいので、今まで躊躇してきたのだけれど、唐突に「畑をやりたい」と心が叫ぶようになってしまったので準備運動をはじめたのだ。26歳の夏。

 


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そして、もうひとつ大事な出会いがあった。自宅から徒歩3分ほどのところの民家を借りて、リノベ作業をしている。仲間と現場に向かう途中にカメを発見した。彼は田んぼのすぐそばの道路にたたずんでいた。「やあやあ、こんなところにいては車に轢かれてしまうよ」と浦島太郎の気持ちにシンパシーを感じながらカメを連れ帰ってあげた。

 


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2リットルのペットボトルを切って作った簡易的な水槽に入れて置いたらすぐに脱走する。障子の裏や、玄関の靴のとなりにいたこともあった。亀をいっしょに見つけた仲間に爬虫類に詳しい友人がいるらしく、何の亀なのか聞いてもらうと、二ホンイシガメの幼体で、銭の色形に似ていることから通称ゼニガメ。ここにきてマジのポケモンである。寿命は30年、最大の体長は25センチほどらしい。

 


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しばらく会っていない東京のほうの友人に「最近はカメと暮らしているよ。よく脱走する」と言うと「カメはよく脱走するよね!!」とか「リアルどうぶつの森生活かよ!」とか「私はウイスキーを飼ってるよ」とか返事が来た。ウイスキーの名前はオーくんらしい。


アドラーによると、悩みのほとんどの原因は人間関係によるものらしい。仏教的にもそうだと言っている。実際、人間関係を自分で選択できるようになってからは心の状態が常に穏やかだ。高い生活コストを維持するためにお金を稼ぐ、お金を稼ぐために高い精神コストを支払う。高い精神ストレスを解消するために娯楽にお金を費やす。のループから抜けて、ハーブや亀と過ごす生活も悪いもんではないと思いますが。