『マッキンゼー流 問題解決の教科書』は入社前の人や就活中の人にならおすすめかも
就職活動をしていた時期に購入して読んでみた本。
当時は社会経験もなく、ロジカルシンキングとかフレームワークとか問題解決ってなに?というくらいのかんじだったので「なるほど分かりやすいな」と思って読んでいました。
社会に出てみて数年たった今再読してみて思えば、ちょっと具体的な用語集だなという印象。
これがマッキンゼー流!とたまに書かれているけど、マッキンゼーならではのエピソードはないというか、インターネットで「ビジネスに必要な考え方をまとめました」というのでは説明が足りないという人は読んだほうがいいかも、という感想。
コンプライアンス的にマッキンゼーの内部の話は書きづらいのかもしれないけれど、だとしたら「マッキンゼー流」とつけるのはちょっとずるいんじゃないかな、と思ったり。
読み物としては『1日36万円のかばん持ち』のほうが突飛な発想などもあっておもしろく読めたなあと、比較してしまいました。
もし、仕事をしていて
仮説を立てて分析しよう、とはどういうことなんだろう
フレームワークってなんなの?
事実と意見は分けようよ、って分けてるつもりなんだけど
1人でやろうとするなってどういうこと?
というレベル感の疑問を抱いてしまうとしたら読んだほうがいいかもしれません。
入社前に「社会人ってどんなことをベースに施行してるんだろう」「どんな言語で話しているんだろう」と気になる人は読んでみるといいと思います。
共通言語ってすごく重要でこういう「当たり前につかっている言葉がつうじない」くらいで怒る人は、仕事ができる人ではないとは思いますが、知ってるとやはりコミュニケーションはスムーズになります。
仕事ができる人ならわかりやすく言い換えたりしてくれるものの「わかりやすく言い換えるコスト」を支払わせている、と考えれば、相手が使っている言葉を学ぶのは、相手のコストを削減するという意味でも大事ですね。
経験を積んだかたがたであればこの本に書いてある内容など「こんないい方しなくたってあたりまえに知ってるよ」と思う人もいるとは思いますが「社会」という「部族」に入ってくる前の段階の「外部の人間」に、単語帳と例文集のようなかんじでこれくらいは頭に入れておいて、と渡す用の本として考えるとなんとなくしっくりくるんではないでしょか。
就活生や、凡人な1年目は、素直に吸収することは第一としても「話せば理解してくれる奴」くらいのポジションは絶対にキープしておかなければならないので。