Everything is better than

日記ということにします。しばらくは。

「主体性」つまり「自分の反応を選択する力」を鍛える。

『夢をかなえるゾウ』を、読み返しています。

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夢をかなえるゾウ

前に何度かなんとなく読んで「うんうん、わかるわかる」というかんじでさらっと読んでいたんですが、昔に読んだという補正があるからか、読み返してみるとなんだかいろんな感情と一緒にじっくり読みたくなってしまいます。


簡単に紹介すると
『ウケる技術』とか『LOVE理論』とか、いわゆる自己啓発系の書籍のベストセラーを連発している水野敬也さんが書いている、ざっくり「今の自分を変えたい人」に向けた自己啓発小説。

世の中のありとあらゆるビジネス書、自己啓発書を読んだと豪語していた(はず)の著者。『夢をかなえるゾウ』を書くのに参考にしている書籍は38冊。論文並みに参考文献が多い。

そんな本です。

今の自分は本気出してないだけ、努力すれば俺もまだまだやれる、けど今日もなにも自分を変えられなかった。そんな気持ちを抱えている人全てにお勧めです。

主人公を成功に導くガネーシャが、毎回、お題を出してきます。有名な偉人の話を持ち出して、あいつにもワシが教えたったんやで、というガネーシャニュートンの目の前に三回もリンゴを落としてやった、などと言っています。

人生を成功に導くと言っても、ガネーシャのお題も一つ一つは簡単。

靴を磨く
コンビニでお釣りを寄付する
あった人を笑わせる
トイレ掃除をする
その日頑張れた自分を褒める
決めたことを続けるための環境をつくる
自分が一番得意なことを人に聞く
自分に苦手なことを人に聞く
行けを楽しく想像する
運がいいと口に出して言う
明日の準備をする
やらずに後悔していることを今日からはじめる

など

簡単だけど、習慣にするのは難しい。難しいからこそ習慣にする価値がある。そう思わされます。


以前の投稿で「きっかけは自分できっかけだと決めるしかない」と主人公が気づいたところが名文だった、と書いたのですが、

kamkamkamyu.hateblo.jp
ほかにも好きな文章がたくさんあるので、今回もひとつ紹介しようと思います。

ガネーシャの課題「まっすぐ帰宅する」というところなのですが、これがまた刺さる話なんです。

主人公は順調に課題をこなしていくんですが、ある日、会社の付き合いでべろべろに酔って帰宅します。「サラリーマンには付き合いというものがありまして」と言う主人公ですが、厳しくガネーシャ

「自分、根本的にちゃうわ」

「ええか?まず、誘われて行くっちゅうことやねんけど。これってようするに『反応』しとるっちゅうことやろ。分かる?」

「反応ですか?」

「そうや。自分から世の中に働きかけるんやのうて、自分の周囲に『反応』しとるだけなんや。親から言われて勉強して、みんながやるから受験して、みんなが就職するから就職して、上司から「これやっとけ」言われるからそれをやって、とにかく反応して、反応して、反応し続けて一生終えるんや。そんなんで、自分の人生手に入れられるわけないやんか。自分の人生手に入れとるやつらはな、全部自分で考えて計画立てて、その計画どおりになるように自分から世界に働きかけていくんや。分かるか」


「もっと具体的に言おか。たとえばその日のうちに自分がやらなあかんことがあるとするやん。夢とか目標とか、そういうの中心に毎日の生活組み立ててったら、飲みの誘い断ってたかもしれへんやん。でも自分は『誘われたから』行ったんや。誘われた、という周囲からの働きかけに対して、反応して、流されたんや。そやろ?」


という部分です。

すこしはしょりましたが『反応』の人生ではなく『働きかける』人生をしないと夢とか目標は叶えられない。

そうなんですよね。

誘われたし遊んじゃお、誘われたし飲みに行っちゃお、という選択の連続が、夢に費やせたはずの時間を奪ってるんですよね。

これって、七つの習慣のひとつめ「主体性を発揮する」なんですけど、七つの習慣は、いいこと書いてあるんですが、なんとなく語りかけてこないというか、文体に親しみやすさがないので、私はこのガネーシャの言い方が好きです。

七つの習慣では「他者から誘われる」という「刺激」に対して「誘われるまま行く」か「断る」という選択の間には自由意志があると。そして「自分の反応を選択する力(レスポンシビリティー)」を発揮しましょう、と。自分の価値観に基づいて行動しましょう。と述べています。

「自分の反応を選択する力」は、トレーニングですね。日々、自分の価値観を確認して、自分の価値観に従って行動する。できない日もたまにあるけど、次の日からまたやりなおす。

ガネーシャの課題は「まっすぐ帰宅する」でしたが、すべての刺激に対しての反応への話ですね。がんばっていきましょう。

以上でした。

この記事を読んだ人にも学びがあれば幸いです。