自信がない人に足りないもの
自信。
自信がある人とない人がいる。
自信がある時と自信がない時がある。
常にどんな時でも自信を持つというのは難しいかもしれないけれど、たしかなことはある、そんなことを考えてみたいと思います。
意識の上ではここは私のフィールドだ、と思えること。ホームグラウンド、安全領域、安全地帯。
常に想定の範囲内で、想定の範囲もあらゆる状況に及び、なんら困りごとや驚くべきことは発生しない。なにが起きても気分はヘッチャラ。
そんな意識でいられることが、最上級の「自信に満ちた状態」だとします。
そんな状態になるために、あるいは、局所的にそのような状態になれるために必要なものは何だろうか。
そう考えると、ひとつだけほぼ確実に言えることは「量」だろうな、と思います。
「思考の量」と言ってしまうと、あたかも自信がない=考えてない等式が成り立ってしまうので、よくない。考えてない人などいないのだから。
「行動の量」であればまだ可視化されているのでわかりやすい。
たとえば、ランニングだったら今までに走った総距離数だし、料理だったら今までに作った総回数だし、ブログだったら今までに書いた総投稿数(総文字数)です。
たとえば料理だったら、回数をこなしてメタ認知できるようになっていくと
料理法=食材×調理法×調味料
おいしさ=うまみ×塩×油×香り×食感×感情
のように、自分流の公式が見つかったり、人の公式に納得するようになったりできるようになっていって、そのひとつひとつの変数をどれだけ試行したか、ということが
どこで料理をしても一定レベルのおいしい料理を作れる!という自信につながってきます。
文章なら
文章=型×結論×具体例
文章力=いい言葉×いいリズム×いい分量
かなとか、まだ私は自信は持てていませんが、書いていくうちに公式が見つかってきて、あとはそれぞれのバリエーションを増やしていけばいいかな、と自信をつけている最中です。
私は仕事で抹茶をたてているのですが、今までに6000人ほどに一対一で抹茶を振る舞ってきて
美味しいお茶=茶葉の量×お湯の量×浸出方法論×浸出時間×感情
よいお茶の時間=いい出会い×いい会話×美味しいお茶×いい別れ
だと、確信を持ってお茶をお出ししていました。
回数を重ねると、抽象的に見ることができるようになります。この公式が正しいかはわかりませんが、自分の中では確信している、ということは大事だと思います。
全体を見て、細部を見る、そして全体を見直す、というのはなにをやるにも必要なプロセスですが、やはり回数が少ないうちは余裕がないものです。
そんなことを考えてみました。参考になれば幸いです。