Everything is better than

日記ということにします。しばらくは。

健康には「水」がいいのか「お茶」がいいのかについて思うこと

健康には水がいいのかお茶がいいのか、という論点があるようです。

・お茶にはカフェインが含まれていて利尿作用があるから、水分も排出してしまう。だから水がいい
・カフェインには中毒性があるから依存してしまう危険性があるので常飲するのはやめたほうがいい
・お茶は身体を冷やす性質があるから、体温を下げてしまい、免疫低下にもつながるので、控えるか、ほうじ茶か紅茶、黒豆茶を選ぶといい

など、ウォーターサーバーのサイトを見ていて見かけました。

ウォーターサーバーの会社は水を売るのがお仕事なので、お茶をすこし悪者にしようとしているところが見受けられますが、前提がずれている話だな、と思いました。

私が思う結論は、人によって違う、目的によって違うので水がいいかお茶がいいかを争う意味はない、です。

カフェインと利尿作用について

単純に「水分」だけ摂取したいなら水を飲んだほうがいいでしょう、たしかにカフェインには利尿作用があるので。

しかし「利尿作用」自体は「作用」だけの話なので、いいも悪いもないし、同時にいいも悪いもあるのです。

そもそも尿は老廃物や毒素を排出するための機能です。老廃物や毒素が排出されず体内に蓄積すると、倦怠感や食欲不振、高血圧などにもつながってくるようです。

尿が出にくい体質の方などはカフェインで促してあげることも良いと思われますし、逆に頻尿の方などはカフェインを含んだ飲料を摂取しないほうがいいです。麦茶やハーブティーを飲むといいと思います。

カフェインの中毒性について

カフェインには中毒性がある、というところですが、なんでもとりすぎは良くないものです。砂糖にだって中毒性があります。

大切な考え方は中毒を起こす最低量、つまり中毒量はどれくらいなのか、という点です。そしてそれは人によって違います。

体の小さい子どもは一般的に体内の解毒作用が未熟なのでアルコールが禁止されているように、カフェインも体の大きさや性別、体質で異なります。

大人になってもアルコールに対して、一口飲んだだけでも倒れてしまうような極端に解毒作用が低い人からいくら飲んでも全然平気な逆に高い人までいるように、カフェインもそういうものがあるのです。

実際、欧米のカフェイン耐性はかなり高いらしく、レッドブルなどもアメリカで買うと日本よりもカフェイン量が多いそうです。

そしてカフェインもアルコールと同じように、耐性がついてくるということはもちろんあります。常飲すれば常飲するほど「効き」が悪くなって、目が覚めなくなったりするものです。

「最近、同じ量だと効きが悪いから、もっと飲もう」とすると、どんどん中毒量に近づいてきます。

その点、水にはカフェインは含まれていません。

カフェインの効果を適切に得たいならちょうどいい量を飲むのが大事ですし、カフェインをとると頭が痛くなるとか、動機が激しくなるという方は水を飲みましょう。

身体を冷やすについて

身体が冷えるのはいいことではありません。

お湯を飲みましょう、もしくは温かいお茶を飲みましょう。そうでなくても温かいドリンクはいいです。

体温を維持することによって免疫力が高まるのは間違いないようです。そういう意味では、カフェインは利尿効果があり、尿の排出とともに体温が下がるので比較的、白湯のほうが体温の維持には効果的です。

ただ、白湯を飲んでも、たとえばクーラーの効いている部屋でずっと仕事をしていたり、寒い外気に触れ続けていると、体内の水分が体温よりも冷えてしまうことにもなるので、白湯は一時的な効果しかないと考えたほうがいいでしょう。

たとえばシャワーで済ませないで入浴をきちんとするとか、ショウガやスパイスをいれたお湯を飲んで血管を広げて体内の血流をよくするとか、そういうほうが健全です。

そういう意味では、ジンジャーハニーのお湯割りでもほうじ茶割でもいいですし、シナモンやカルダモンをいれるのもいいと思います。

本当に大事なことは「自分を知る」こと

「水」か「お茶」かの二択で考えずに、目的に沿ってドリンクを選ぶことをお勧めしたいです。

昔は雨水がたまったものとか、川の水とか、のちに井戸の水を飲んでいました。「安全な水」を得ることが難しかったのです。沸騰させることで劇的に安全性の確保ができましたが、現代の水道の恩恵ははかり知れません。水道水をそのまま飲んで平気なのですから。アフリカのこどもたちは今でも1日2時間かけて大きな甕を頭にのせて、綺麗でもない水を毎朝汲みに行く生活があるようです。

また、昔は栄養を摂取することも今に比べて簡単ではなかったので、お茶やハーブ、薬草などで補ったり、完全に不足して病気になってしまったときに、薬として処方されて飲んでいました。

今は、選ぶことができます。

開発された様々やドリンクや食料、そして世界から手に入れた香辛料や調味料。

すべて選ぶことができる時代にいます。

体型、性別、体質、食習慣、生活習慣、ストレスなど、全く同じ人はいないなかで健康を守るために重要なのは「自分を知っていること」だと思います。

水を飲んだらどうなった
お茶を飲んだらどうなった
コンビニ弁当を食べたらどうなった
自分でつくったカレーを食べたらどうなった
運動してみたらどうなった
あの人にあったらどうなった

そんな「刺激」に対しての「身体の反応」を観察して、自分に必要なものと不必要なものを分けていくのが大事だと思います。