Everything is better than

日記ということにします。しばらくは。

瞑想とセロトニンの関係。そして瞑想の効果。

瞑想をしている。

だいたい1日15分くらい、寝る前にやることが多い。朝起きてからすぐにやることもあるし、昼寝の代わりにやることもあるけれど、15分から、長くても30分くらいで適度にやっている。



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アプリでは、連続日数が途切れてしまったのがすこしショックだけれど、瞑想した時間がトータルで計測されているのはなんだかやる気が出ていい。

友人におすすめしたら、すぐにMEDITOPIAをダウンロードしていた。

ちなみにこれは課金アプリで、1年で6000円かかる。

ストレスについて、集中力について、人間関係についてなど、さまざまな切り口で、やさしい女性の声のセッションが行われるので、勉強にもなるし、瞑想の本5冊分くらいと考えればけっこういいと思う。

なにより、6千円払ったということで元をとろうと思って頑張るのも悪くない。はじめのうちは実行するのが大変で、継続するのがもっと大変なので、最初にコストをかけてしまって取り返そうと頑張るのでも、やるだけマシだと思うものだ。


引き続き『仏教と脳科学』を読んでいる。



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瞑想の効果にきづいたお釈迦様は、瞑想がいいと気づく前は一か月ほどの断食をしたり、6年間の山ごもりをして滝行をしたりしていたが、それはこちらの本によるとお釈迦様は、苦行を通して、身体に対するストレスと、それへの心(脳)の反応を見ていたのではないか、つまり人体実験をしていたのではないか、と書かれている。

ストレスに対して、どこまで人は耐えられるのか、あるいは耐えることが良いことなのか、見極めようとしていたというのだ。

結果的にはお釈迦様は苦行は禁止している。

そして有田教授はこう考えた。

お釈迦さまがノルアドレナリン神経の次に重要だと思った神経が、おそらく、ぼくが今研究しているセロトニン神経でしょう。このセロトニン神経というのは、かなり特別な神経です。大脳の下に心の部分があり、その下に本能の部分があって、さらにその下が、呼吸したり歩いたり、咀嚼したりという、魚も持っている非常に原始的な「脳幹」という部分です。セロトニン神経は、その脳幹のほぽ真ん中、右脳と左脳が縫い合わされた場所に位置する、「縫線核」にあります。最も古い脳とされ、生命活動の中心を担う脳です。その神経が、実はいろいろなことをやっているとわかりました。睡眠と覚醒の調節や痛みの調節、姿勢の筋肉の調節などのほか、何よりも心の状態に影響を与えていたのです。その神経を活性化し、さらにその働きを強めるのが、呼吸、咀嚼、歩行のリズムの運動なのです。誰でも、別に意識しなくてもできる運動ですが、それをあえて意識してやるのです。歩くことに意識を集中させ、呼吸することに意識を集中させ、かむことに意識を集中させると、なぜかその神経がいっそうくなり、活性化するのです。結果、先ほど言いましたように、大脳の働きが変わり、心の状態も変わって、痛みもある程度抑えることができるようになります。そうして、自律機能である心臓の働き、胃や腸の働きも調節できる――そういう、とんでもない神経がセロトニン神経だったのです。

もちろん、当時はセロトニンだとかノルアドレナリンだとかという言葉もなければ存在も無かったので、現代の知見からの立場ではあるが、スマナサーラ長老によると、おおむねその通りと考えてよいそうだ。

禅寺での生活を少しだけ経験させてもらった身からすると、朝起きて、掃除をして、座禅をして、食事をして、経を読む。(そして茶道部だったのでお点前の稽古をした)のは、呼吸、咀嚼、歩行を意識してやるという修行だったのだろう。

そう考えると、モノをつかむ、動かす、置く、という動作を意識して行う茶道のお点前というのは禅的であり、セロトニン神経を活性化させることに一役買っているのではないかという考え方もある。

スマナサーラ長老によると、瞑想は2分でもいいとのことである。

有田教授によると、5分以上続けなければセロトニン神経は活性化しないとのことだが「時間」よりも「深さ」が大事なのだろうという結論になっていた。

2分でいいと言っても、2分だけやって瞑想の効果があらわれる人はおらず、1時間やった時に最後の2分だけ、つまり58分目から瞑想の神髄に触れる場合があるので、2分だけでいいとは言っても、1時間くらいはやりなさいよ、ということも言っている。

また、瞑想によってどのような体験をするかは人それぞれなので、長老は瞑想をするとこうなりますよ、という事は言わないのだそうだ。

なかなか難しい。自分の場合はおでこの上のあたりがびりびりしたり、そこからなんだか「落ちていく」かんじがあると、うまくいったのかな、という感覚になる。

ともあれ、瞑想をしていると、自分の感情や記憶を客観的に俯瞰して見ることができるようになり、結果、ストレスをかんじにくくなるのは経験則的に間違いなさそうなので、引き続き瞑想はおすすめ。